【ニュースと時代に強くなる 日刊ゲンダイ特選100冊】
中年サラリーマン 受難の時代にしたたかに生き抜く
【書籍・書評】
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(11)サラリーマン生活 推薦者・西山昭彦氏(東京女学館大教授)

<「エグゼクティブ秘書の「気配り」メモ」佐藤直子著>

(すばる舎 1300円)
<「『キャリアアップ』のバカヤロー」常見陽平著>
元リクルート社員で、人材コンサルタントの著者が、「キャリアアップ」の名の下に陥る自己啓発と転職の罠について解説した一冊。先が見えない日本企業の中で、雇用不安にかられて報われない自分磨きに走る真面目な人々の行方を考察している。自己啓発書やセルフブランディングに毒され、情報発信せねばと焦るあまりに自らのバカさ加減をウェブ経由で宣伝し、せっかく取得した資格を“地雷”にしてしまう痛い事例なども紹介。
著者自身のキャリアの変遷にも言及している。
(講談社 876円)
<「コンサルティングとは何か」堀紘一著>

(PHP研究所 820円)
<「六〇歳から始める小さな仕事」瀬川正仁著>

編集者から古本屋へ、化粧品のトップセールスマンからペットの散歩屋へ、旅行業から葬儀屋へと、転身の形は人それぞれ。前職の経験を生かしたもの、子どもの頃からの興味がよみがえったもの、親の介護から着想を得てビジネス化したものなど、背景は異なるものの、改めて働くことに喜びを見いだす姿が共通して見えてくる。
(バジリコ 1400円)
<「企業再生 7つの鉄則」植田統著>
経営危機には、資金繰りには困っていないが収益悪化が見える「予備的段階」、予備的段階が続き手元のキャッシュが手薄になる「危機的段階」、私的・公的整理によって債務削減を図らなければならない「危機段階」の3段階がある。
本書は各段階からの再生方法について事例を挙げて解説。予備的段階からの復活例としては富士フイルムがある。フィルム市場の縮小が見えた段階で医療画像や光学デバイスなどの新規事業への投資を行い、事業に合わせて組織変更や早期からのリストラも実施。他分野に展開可能なコア技術を武器に、本当の危機に陥る前に変身を果たした同社に学ぶことは多い。
(日本経済新聞出版社 1800円)
<「いちばん安心できる『お金の授業』」榊原正幸著>

(PHP研究所 1400円)
<「仕事ができる人の勉強机の作り方」西山昭彦著>
「人生で一番大事な投資は専用机だ」と断言する著者が、人が成長するための考える場所と時間を提供する机と書斎の効用を説く。
独身時代は自分の机や書斎を持っていた人でも、結婚して子どもが生まれるとそれを失うことは少なくない。仮に32歳で子どもに居場所を奪われ、55歳で復活すると、23年間も家庭の中で自己投資に必要な場所を失うことになる。自分のスペースを確保・拡大することは、家庭内権力闘争だと著者は断言する。段階的に復帰させるべく、畳一畳分の机と椅子からスタートして少しずつ陣地を拡大させていくなど、涙ぐましい努力に思わず共感する人もいるはずだ。
(PHP研究所 1400円)






